はじめに
デイトレードとスイングトレード、
どっちが稼げるのか？
投資を始めた人なら
誰しもが一度は考える疑問ですよね。
SNSやYouTubeでは、
「デイトレのほうが効率よく稼げる」
「スイングは放置でOKだから楽」など、
いろんな意見が飛び交っていますよね。
でも、初心者にとって
どちらが自分に合っているのか、
結局よく分からないことが多いはずです。
一つ言えるのは、
どちらにもリスクがあるということ。
この記事では、デイトレードとスイングトレード、
それぞれの特徴とリスクに注目して
わかりやすく解説していきます。
うまい話ばかりを信じてしまうと、
思わぬ損失を招くこともあります。
そうなれば、お金だけでなく
身も心も削られてしまいます。
まずは、正しく知ることから始めましょう。
デイトレードとスイングトレードの違い
まずは、定義としての違いを
しっかり確認しておきましょう。
取引期間の違い
デイトレードとは、
その日のうちに取引を終える手法です。
数分から数時間で売買を完結させ、
ポジションを翌日には持ち越しません。
一方でスイングトレードは、
数日から数週間ポジションを保有します。
時間をかけて値動きを狙うのが特徴です。
このように、違いは主に
取引の「期間」だけだと言えます。
手法に大きな違いはない？
よく言われるのは、
「デイトレはテクニカル分析重視」
「スイングはファンダメンタル分析中心」
という分類です。
テクニカル分析とは、
チャートの動きを分析する手法です。
売買タイミングを見極める際に使います。
一方ファンダメンタルズ分析は、
経済情勢や企業の業績などを判断材料にします。
ただし、実際のトレードでは
両方を組み合わせて使うのが一般的です。
どちらの手法を選んでも、
分析方法に極端な差はありません。
違いがあるとすれば、
あくまで時間軸の話だけです。
このあと、
デイトレードの特徴とリスクを
より詳しく見ていきましょう。
デイトレードの特徴とリスク
デイトレードは、
数分から数時間で
取引を完了させるスタイルです。
短時間で結果が出るため、
効率よく利益を出したいと考える人に
人気のある手法となっています。
しかし、スピード感があるぶん、
特有のリスクも多く存在します。
ここでは、初心者が注意すべき
主な特徴とリスクを紹介します。
投資家心理に左右される
デイトレードの値動きには、
企業の業績や将来性は関係しません。
その日のニュースや経済情勢、
一時的な出来事などに大きく左右されます。
重要なのは、その情報に対して
投資家がどう反応するかです。
つまり、値動きの多くは
投資家心理によって動くということです。
さらに、テクニカル分析を使った売買も
心理の読み合いであるため、
予測通りに動かないことがよくあります。
初心者にとっては、先を読むのが難しく
計画通りに進みにくい場面が多いです。
精神的な負担が非常に大きい
デイトレードは、
常に画面と向き合いながら判断するため、
精神的なプレッシャーが強くなります。
小さな値動きでも反応しなければならず、
冷静さを保つのが難しい場面も多いです。
とくに初心者は、
損失を取り戻そうとして焦りやすく、
無計画な取引に走ることもあります。
限られた時間の中で判断し続けることは、
想像以上にストレスのかかる行為です。
このように、デイトレードは
利益のチャンスも多くありますが、
リスクや負担も大きい取引手法です。
続いて、スイングトレードの特徴とリスクを
見ていきましょうか？
スイングトレードの特徴とリスク
スイングトレードは、
数日から数週間ポジションを保有し、
中期的な値動きを狙う取引手法です。
数分〜数時間で決着するデイトレードとは違い、
すぐに結果を求める必要はありません。
基本的にはチャートを
ずっと見続ける必要はないため、
時間の余裕がある人にも向いています。
そのため、
「仕事をしながら投資したい」
「もう少し大きな値幅を取りたい」
という人に選ばれることも多いです。
ただし、当然リスクもあります。
利益も損失も大きくなりやすい
スイングトレードでは、
デイトレードよりも大きな値幅を狙います。
そのぶん利益も伸ばしやすいですが、
逆に損失も大きくなりやすいのが特徴です。
保有期間が長くなるぶん、
突発的なニュースや相場の変動で
一気に損が広がることもあります。
収支をしっかり管理しておかないと、
一回の失敗で大きな痛手を負う可能性もあります。
精神的な負担も小さくはない
チャートを常に監視しなくてもいいとはいえ、
精神的にラクだとは限りません。
むしろ数日〜数週間も保有することで、
損が膨らんでいくのを見守るしかない
状況になることもあります。
また、大きな利益を狙う手法だからこそ、
判断のミスが大きなダメージになりがちです。
落ち着いて状況を分析しながら、
冷静に判断を続ける必要があります。
スイングトレードもまた、
簡単に見えて意外と難しい取引方法です。
▼おすすめの書籍
初心者にはスイングトレードがおすすめ
デイトレーダーのリアルな実態については
以下の記事で詳しく解説しています。
▼気になる方はあわせてこちらもご覧ください。
では、なぜスイングトレードが
初心者におすすめなのかを説明します。
スイングトレードは、
時間を味方につけられる手法です。
デイトレードと比べて時間軸が長いため、
値動きの予想が立てやすいのが特徴です。
もちろん突発的な事象など、
予測できない動きもあります。
ですが、会社の業績や市場の傾向など、
ファンダメンタルな要素も加味しやすく
判断しやすい面があります。
とはいえ、いくつかの基本は
必ず押さえておきましょう。
1. 自分の頭で考える
SNSやネットの情報を
そのまま信じてはいけません。
なぜその銘柄を買うのか、
どこで売るつもりなのか、
損切りラインはどこか。
他人に説明できるレベルで
自分で分析することが大切です。
2. 余裕資金で行う
生活費や貯金を使った投資は、
必ず冷静さを失います。
「取り返したい」という感情が
判断を狂わせる最大の原因です。
なくなっても困らない資金で、
落ち着いた取引をしましょう。
3. 自分のルールを作る
自分の資金力や性格に応じて
ルールを明確に設定しましょう。
たとえば
「5％下がったら売る」
「２０％上がったら利確する」など、
ルールがあることで迷わず動けます。
このようにスイングトレードは、
時間を味方につけながら
冷静に進められるのが魅力です。
▼おすすめの書籍
まとめ｜自分に合ったスタイルを冷静に選ぼう
デイトレードとスイングトレードは、
どちらが優れているという話ではありません。
大切なのは、あなたの性格や生活スタイルに
どちらが合っているかを見極めることです。
本記事では、
両者の特徴やリスクを中心に解説しました。
中でもスイングトレードは、
時間の余裕を持ちながら
冷静に判断できることから、
初心者にもおすすめしやすい取引スタイルです。
ただし、これは決して
「投資で簡単に稼げる」と煽るものではありません。
どんな取引にもリスクはあります。
だからこそ、自分の頭で考え、
余裕資金で行うことが重要なのです。
まずは知識を身につけ、
小さな一歩からスタートしてみましょう。
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