デイトレードで負ける理由はこれだ!初心者が陥る罠と克服法

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デイトレードで負ける理由

1.はじめに デイトレードで負ける理由はメンタルにある

デイトレードを始める前、こんなイメージを抱いていませんでしたか?
効率よく毎日お小遣い稼ぎができそうだ
労働をしなくてもお金が増える、最強の方法だ

確かに、そう思うのも無理はありません。でも、実際にやってみるとどうでしょう?
「あれ?」と思うことばかりではないでしょうか。思ったように勝てない。むしろお金が減っていく…。これは、多くの人が経験している現実です。

デイトレードでは、負ける人が大半と言われています。デイトレードで負ける理由は、いくつか挙げられますが、最も大きな原因はメンタルなんです。つまり、心の状態や精神的な土台がトレードに与える影響が非常に大きいのです。

例えば、こんな経験はありませんか?

  • 大きな損を出したときに「取り返したい!」と焦ってしまった。
  • 含み益が出ているときに「早く確定したい…」という気持ちが抑えられなかった。

これらはどちらもメンタルの問題です。そして、メンタルが安定していないと、どれだけ分析力を磨いても、優れたツールを使っても、損をしてしまうようにできているのです。

この記事では、デイトレードで負ける理由をメンタル面に焦点を当てて解説します。さらに、どうすればその弱点を克服し、勝てる自分に近づけるのかを具体的にお伝えしていきます。最後まで読むことで、今後のトレードに役立つ大切なヒントが見つかるはずです。それでは、始めていきましょう。

2. デイトレードで負ける理由

デイトレード 負ける理由

デイトレードで負ける理由はさまざまですが、その多くはメンタルの影響によるものです。冷静さを失ったことで判断を誤り、損失を広げてしまうケースがほとんどです。

ここでは、デイトレードで負ける理由を解説します。どれも、多くのトレーダーが一度は経験したことがあるのではないでしょうか。ぜひ自分に当てはめながら、今後のトレードに役立つヒントを見つけてください。

▽デイトレーダーの末路についてはこちらの記事を参考にしてください。

2-1. 焦りによる判断ミス

デイトレードには「焦り」という感情がつきものです。この焦りが、時に大きな失敗を招きます。特に初心者に多いのが、「早く利益を出したい」「もっと儲けたい」といった心理です。

焦りによってよく起こる失敗には、以下のようなものがあります:

  • 根拠のないエントリー
    急騰している銘柄を見て、こんな気持ちになったことはありませんか?
    「乗り遅れたらまずい!早く買わないと儲けられなくなる!」
    このように焦って飛びつくと、高値掴みをしてしまい、結果的に損失を出すことが多いのです。
  • 利確や損切りのタイミングを誤る
    含み益が出ると、「早く確定して利益を手にしたい!」という心理が働きます。そのため、本来なら伸ばせるはずの利益を焦って確定してしまうことがあります。
    また、損切りの場合も同様です。「この損失はさっさと確定して、次に期待できる銘柄に乗り換えたい!」といった心理が焦りを生み、計画的な判断を妨げてしまうのです。
  • 取り返そうとして無理なトレードを繰り返す
    負けが続くと「このままでは取り返せない」という焦りから、無理なエントリーを繰り返してしまいます。一発逆転を狙う心理が、さらに損失を広げる悪循環を生み出します。

焦りは感情を優先させます。そして計画やルールを守れなくなる。その結果、冷静さを欠いたトレードが損失を積み重ねる原因になるのです。デイトレードで負ける理由の2つ目は「欲望」です。詳しく見ていきましょう。

2-2. 欲望に飲まれる

デイトレードでは、欲望は最大の敵です。「もっと稼ぎたい」「このチャンスを逃したくない」──これらの気持ちはすべて欲望です。そして、この欲望が冷静な判断を妨げ、失敗を招く原因となります。

欲望の具体例
  • 必要以上に利益を追い求める
    含み益が出ている状態で「まだまだ伸びるはずだ」と感じ、利益確定(利確)を先延ばしにしてしまうことがあります。しかし、結果的には相場が反転し、せっかくの含み益がなくなるどころか、損失に転じてしまうことも少なくありません。
  • 過剰なポジションを持つ
    「もっと大きな利益が欲しい」と考え、通常よりも多くのポジションを持ってしまうケースです。たとえば、普段の2倍のポジションを抱えれば、利益も2倍になると考えがちです。しかし、その分リスクも2倍となり、予想が外れたときに大きな損失を招きます。
  • 「まだ大丈夫」という甘い判断
    損失が出ている場面で「このあと回復するはずだ」と希望的観測に頼り、感情的な判断で損切りを先延ばしにしてしまうことがあります。この行動が損失をさらに拡大させる原因になるのです。

欲望は冷静な判断を奪い、トレードの計画性を崩壊させます。デイトレードでは、こうした感情が大きな損失を招く一因となるのです。デイトレードで負ける理由の3つ目は「取り返したいという心理」です。詳しく見ていきましょう。

2-3. 損失を取り返そうとする心理

これは理由の1「焦り」にも関連しますが、損失を取り返そうとする心理は、デイトレードでは特に強く働きます。デイトレードは1日に何度も取引を行うため、「次のトレードで取り返せるかもしれない」と考えやすいからです。

そもそも、トレードの目的は利益を得ることです。そのため、損失が出ると取り返したくなるのは自然なことです。さらに、過去に損を取り返せた経験があると、その記憶が残り、「また取り返せるはずだ」という心理に支配されやすくなります。

具体的な失敗行動例
  • 値動きの激しい銘柄に飛びつく
    急騰している銘柄やボラティリティの大きい銘柄を選び、「短時間で損を取り返したい」と考えてしまいます。しかし、こうした銘柄はリスクも高く、少しでも予想が外れるとさらに大きな損失を抱えることになります。
  • 資金の大半を一つの銘柄に集中させる
    「取り返せるはずだ」と確信し、自己資金の多くを一つの銘柄に投入してしまうケースです。このようなトレードでは、勝ったときの利益は大きくても、負けたときの損失が非常に大きくなります。
  • リスク管理を無視してトレードを続ける
    損を取り返すことだけを目的にすると、計画的な判断ができなくなり、リスク管理を無視した無謀なトレードを繰り返すようになります。その結果、損失がさらに膨らんでしまうことが多いのです。

こうした心理は、完全に取り除くことは難しいと言えます。損を取り返したいと思うのは、トレードをする以上自然な感情です。ただ、この心理に支配されることで、冷静さや計画性を失い、大きな損失を生む原因になるのです。


デイトレードで負ける理由がメンタルにあることを理解したところで次は、デイトレードで勝つメンタルを育てる方法を解説します。

3. デイトレードで勝つメンタルを育てる方法

デイトレードで安定して勝つためには、メンタルを整えることが欠かせません。どれだけ優れた分析力やスキル、ツールを持っていても、メンタルが不安定では勝ち続けることはできないのです。

ここでは、勝てるトレーダーになるために必要な方法を、シンプルにお伝えします。

3-1. ルールで自分を縛り付ける

デイトレードで安定して勝つためには、強烈なルールで自分を縛ることが欠かせません。

例として、私たちが犯罪を犯さない理由を考えてみてください。もちろん、倫理観や道徳心があるからという人もいるでしょう。しかし、それ以上に大きな理由は、法律という強力な拘束力があるからではないでしょうか。法律がなければ、誰もがルールを破りやすくなり、社会の秩序は崩れてしまいます。

トレードでも同じことが言えます。感情に流されず冷静な取引を続けるには、自分を縛る「法律」のような強力なルールを作ることが重要なのです。以下に具体的なルールの例を解説します。

具体的なルール設定例
  • エントリー、損切り、利益確定のタイミングを事前設定する
    「どのタイミングでエントリーし、どのタイミングで損切りや利益確定(利確)を行うのか」は、すべて事前に決めてから取引を始めます。そして、一度エントリーしたら、何があっても損切りや利確のポイントを変えてはいけません
    ポイントをコロコロ変えると、結局感情に流されてしまい、冷静さを失う原因になります。
  • 保有量の上限を決める
    感情的に大きなポジションを取りたくなることはよくありますが、これが大きな損失に繋がる原因です。たとえば、以下のような具体的な上限を設定してみましょう:
    • 1銘柄あたりの保有額は500万円まで
    • 合計保有額は100万円を超えない
  • 取引回数を自然に制限する
    上記のルールを徹底すると、自然と取引回数も減ります。根拠のないトレードを減らすことで、感情に流される機会も少なくなるのです。これこそが、冷静で安定したトレードを続ける鍵となります。

ルールは、あなた自身を守るための法律のようなものです。 感情に入り込む隙を与えないためにも、強烈なルールを作り、それを絶対に守るという強い意志を持ちましょう。

3-2. 感情に支配されない環境を作る

デイトレードで勝つためには、感情に支配されない環境を作ることが大切です。感情そのものをなくすことはできませんが、以下の2つを意識することで、冷静さを保つことができます。

  • 長期的な視点を持つこと
    デイトレードなのに?と思うかもしれませんが、長期的な視点を持つことは非常に重要です。
    • 今日の損益だけに囚われて一喜一憂しないこと。
    • 損益を「1週間」「1ヶ月」「1年」といった長いスパンで捉えることで、トータルで考えられるようになり、焦りや無理な取引を防ぐことができます。
  • 取引記録をつけること
    感情に流されたトレードを防ぐためには、取引記録をつける習慣を持つことが効果的です。記録する内容は次の通りです:
    • なぜその銘柄を選んだのか(根拠)
    • 結果はどうだったのか(利益・損失)
    • 失敗した理由、成功した理由
    • 利益や損失の金額

特に重要なのは「なぜその銘柄を選んだのか」です。これを振り返ることで、自分のトレードが計画的だったのか、感情に左右されたものだったのかを確認できます。

3-3. リスク管理を徹底する

デイトレードでメンタルを保つには、リスク管理を徹底することが欠かせません。リスクを無視して取引をすると、冷静さを失い、メンタルが崩れてしまいます。では、具体的にどのようにリスク管理を行うべきなのでしょうか?

具体的なリスク管理
  • 資金管理を徹底する
    たとえば、300万円の貯金がある場合、その全額をデイトレードに投入してしまうと冷静さを保つことはできません。資金は貯金の3分の1や5分の1といった余裕資金の一部に限定するべきです。投入資金をコントロールすることで、心の余裕が生まれます。
  • 損を限定するルールを守る
    リスク管理の基本は、損切りなどで損失を限定することです。損切りラインや1日の損失許容額を決め、必ず守ることが重要です。なお、この点については「ルールで自分を縛り付ける」のセクションでも説明しましたが、ルールを設定して守ることで、感情的な取引を防ぐことができます。
  • 値動きの激しい銘柄を避ける
    小型株や急騰銘柄など、値動きが激しい銘柄には初心者ほど感情的に反応しやすくなります。リスクが高いため、こうした銘柄を避けることもリスク管理の一環です。落ち着いてトレードを行うためには、安定性のある銘柄を選ぶことが大切です。

リスクをコントロールできなければ、どんなにスキルがあってもデイトレードで勝ち続けることはできません。メンタルを保つためにも、徹底したリスク管理を心がけましょう。

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4. デイトレード以外の選択肢も考慮してみる

デイトレード 負ける理由

ここまで解説してきたように、デイトレードはメンタルが非常に重要であり、その分心が疲弊しやすい投資スタイルです。感情をコントロールするための具体的な改善策をお伝えしましたが、欲望や焦りといった感情は人間に本能的に備わっているものです。これを完全に排除するのは簡単なことではありません。

もし、デイトレードが精神的に負担だと感じている場合は、別の投資スタイルを検討することも選択肢の一つです。デイトレードが唯一の方法ではなく、他にもあなたに合ったスタイルがあるかもしれません。以下にいくつかの選択肢をご紹介します。


1. スイングトレード

スイングトレードは、デイトレードよりも長いスパンで取引を行う方法です。

  • 保有期間:数日から数週間、あるいは数ヶ月。
  • 特徴:1日の値動きに振り回されず、相場画面を頻繁に見る必要がありません。
  • メリット:損切り幅や利益確定幅を広く取ることで、余裕を持ったトレードが可能です。

さらに、スイングトレードでは時間を味方につけられるという点が大きな特徴です。デイトレードは短期的な需給やニュース、感情的な動きに左右されやすいですが、スイングトレードでは企業の実際の業績や将来性が値動きに反映されやすいため、より落ち着いた判断でトレードを行えます。


2. 長期投資

株式を数年単位で保有するような投資スタイルです。時間を味方につけ、ゆっくりと資産を増やしていくため、日々の値動きに一喜一憂する必要がありません。長期的な視点で安定した資産形成を目指したい方に向いています。

具体的には、以下の方法があります:

  • キャピタルゲイン狙い
    成長が期待される業界や企業の株を購入し、株価が上昇したタイミングで売却することで利益を得ます。
  • 高配当株
    配当利回りが4%を超えるような企業に投資することで、株価の上下に関係なく安定した配当収入を得られます。例えば、年間4%の配当を受け取りながら資産を増やしていくことが可能です。

長期投資においても、一つの銘柄や業界に偏らず、分散投資を行うことが重要です。リスクを抑えながら安定的に資産を形成するためには、分散投資とリスク管理が欠かせません。


3. 投資信託の積立

日経平均や米国株全体に連動するインデックス投資信託を毎月一定額ずつ積み立てていく方法です。

  • 分散投資:個別銘柄ではなく、日経平均やS&P500といったインデックス全体に投資することで、リスクを抑えられます。
  • ドルコスト平均法:上がっても下がっても一定額を積み立てる「ドルコスト平均法」を活用することで、高値掴みのリスクを軽減できます。

投資信託の積立は、短期的な相場の動きに左右されることなく、安定した資産形成を目指す人に最適な方法です。相場の細かい動きを気にせず、コツコツ続けることで将来的な資産の成長を期待できます。


5. まとめ:自分に合った投資スタイルを見つけよう

この記事では、デイトレードで負ける理由とその克服法、さらにデイトレード以外の選択肢について解説しました。

デイトレードは、短期的な利益を狙う一方で、感情のコントロールやリスク管理が求められる投資スタイルです。そのため、メンタルへの負担が大きく、精神的に疲れてしまう人も少なくありません。

もし今、デイトレードが自分に合っていないと感じているのであれば、スイングトレードや長期投資、積立投資などの他のスタイルを検討してみてください。これらの方法は、デイトレードに比べて精神的な負担が少なく、時間を味方につけることで、より安定した資産形成が可能になります。

どのスタイルを選ぶにしても、重要なのは「自分に合った方法を見つけること」です。無理にデイトレードに固執せず、自分に合った方法で投資を楽しみながら続けていくことが、成功への第一歩です。

▽損切りについては以下の記事も参考にしてください。

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