不安や憂鬱な気分に包まれると、何も手につかなくなることがありますよね。しかし、そんなときこそ「目的本位」の生き方を実践することが大切です。今回は、森田療法の「気分本位」と「目的本位」について詳しく説明し、実際にどのようにそれを実践するかをご紹介します。
目次
1. 森田療法とは
森田療法は、日本の精神科医である森田正馬（1874-1938）が提唱した精神療法です。主に神経症や不安障害に対する治療法として知られています。森田療法の基本的な考え方は、「気分本位」と「目的本位」という二つの視点に基づいています。ここでは、それぞれの概念について詳しく説明します。
2. 気分本位とは
「気分本位」とは、自分の気分によって一日にやることを決める生き方です。例えば、今日は気分が悪いから一日ゴロゴロして過ごそうとか、今日は落ち込んでいるから何もやる気が起きない、といった具合です。このような生き方では、気分が良いときには活動的になり、不安や憂鬱な気分のときには何もしないというサイクルに陥ってしまいます。これが続くと、自己嫌悪や無力感が強まり、さらに気分が悪化するという悪循環に陥ることが多いです。
気分本位の具体例
- 気分に左右される行動：例えば、朝起きたときに「今日は気分が乗らないから、予定していた仕事はやめておこう」と決めてしまう。
- ネガティブな感情に引きずられる：例えば、「今日は落ち込んでいるから一日中ベッドから出たくない」と感じて実際に何もしない。
3. 目的本位とは
一方、「目的本位」とは、達成すべき目的に重きを置いた生き方です。つまり、気分が乗らない日でも、やるべきことをやる。不安なときや落ち込んでいるときでも、決めたことを実行することを意味します。このような生き方を習慣化することで、気分に左右されずに安定した成果を出せるようになります。
目的本位の具体例
- 計画に基づく行動：例えば、朝起きたらその日やるべきことをリストアップし、それを実行する。
- 規則正しい生活：早寝早起きを心がけ、毎日同じ時間に起床し、同じ時間に就寝する。
- 習慣の力を利用する：毎日少し歩く、週に3回は筋トレをするなど、運動を生活に取り入れる。
4. 目的本位を実践する具体例
目的本位の生き方を実践するための具体的な方法を以下に紹介します。
1. 毎日の計画を立てる
まず朝起きたら、その日やるべきことを書き出します。1週間の始めには、今週やることをリストアップしておきましょう。計画を立てることで、一日の見通しが立ちやすくなり、行動に移しやすくなります。
2. 規則正しい生活
早寝早起きを心がけ、毎日同じ時間に起床し、同じ時間に就寝することで、生活リズムを整えます。規則正しい生活は、身体の健康を保つだけでなく、精神の安定にも寄与します。
3. 運動を取り入れる
運動は精神衛生上にも非常に良い影響を与えます。毎日少し歩く、週に3回は筋トレをするなど、運動を習慣化しましょう。運動による身体の変化は自己肯定感を高め、さらなるやる気を引き出してくれます。
4. 小さな目標を設定する
大きな目標を達成するためには、小さな目標を設定し、一歩ずつ進むことが大切です。例えば、1日に10分間の読書をする、毎日3つのタスクを完了させるなど、小さな達成感を積み重ねていくことが、やがて大きな成果につながります。
5. 気分本位から目的本位への変化
最初は気分に左右されずに行動することが難しく感じるかもしれません。しかし、これを続けることで、やがてそれが当たり前になり、気分本位から目的本位へと自然に変わっていきます。気分は天気のようなものです。いつか晴れる日が来ると信じて、自分の目的に向かって行動を続けることが大切です。
気分の変動を理解する
気分は天気のようなものだと言われます。ずっと雨が続くこともあれば、いつか必ず晴れる日も来る。このことを理解し、気分に左右されずに行動することが重要です。
目的本位の習慣化
毎日の計画を立てることや、規則正しい生活を送ること、そして運動を習慣化することを続けることで、目的本位の生き方が自然と身についてきます。初めは大変かもしれませんが、続けることで徐々に楽になり、最終的には当たり前のように実践できるようになります。
まとめ
不安なときこそ、「目的本位」の生き方を実践してみましょう。気分に左右されずにやるべきことをやることで、安定した成果を出し、自分の目標に近づくことができます。毎日の計画を立て、規則正しい生活を送り、運動を習慣化することで、目的本位の生き方を身につけましょう。これを続けることで、あなたの人生がより充実し、成功に近づくことを願っています。ぜひ、この記事を参考にして、毎日の生活に取り入れてみてください。
